こんにちは。50代、実家で高齢の親と暮らしているマルです。
実家ライフのリアルを、ゆるっとお届けしてます。
今日は、うちの父が直面している、ちょっとしたことだけど意外と大きな困りごとについてお話ししようと思います。
……それは、SBI証券のパスワード入力!

最近、証券会社はセキュリティが厳しくなって、パスワードを入力する機会が増えました。

これがけっこう大変!
基本的にはメールに来たパスワードをコピー&ペーストして対処すると思いますが、父はコピー&ペーストを使うのが苦手。
なのでパスワードはメモに書き写してから入力しています。
でも、そこでいつもつまずく原因になってしまう原因が…💧



「数字のゼロ(0)とアルファベットのオー(O)」の区別がつきにくい!
見た目がそっくりだから、どうしても間違えちゃうんですよね。
時間制限のある中で一生懸命入力したのに、
パスワードが違います
と表示されると、そこでがっかりしてやる気も自信もなくなってるみたい💧



なんでどんどん仕様が変わるんだろう😥
でも、そんな父のために!
この紛らわしい「0」と「O」を、メールソフトの設定一つで見分けやすくしてみました。
今回は、メールソフトのフォントを変更して、パスワードを手書きで写す場合でも誤入力をぐっと減らす裏技をご紹介します!
- メーラー(Outlook※・Thunderbird)で、「0(ゼロ)」と「O(オー)」の見分けを付けやすくする方法
※この記事でご紹介するOutlookは、主にビジネスシーンで広く利用されている『Outlook(従来版)』(Microsoft 365に含まれるデスクトップアプリケーション)についてです。
「ゼロとオー」だけではなく、父のSBI証券のデバイス認証全体での「つまずきポイント」や「再設定マニュアル」の記事はこちら


なんでこんなに「0とO」は紛らわしいの?
そもそも「なんでこんなに紛らわしい文字を使うの?」って、正直思いますよね。
パスワードを書き写す親も大変ですが、平気で紛らわしい文字を使う設定になっている会社の方に問題がある!と私は思っています🙃


父の見やすさを考えてフォントサイズを大きくしても、文字の形そのものが似ていると区別がつきにくいです。
なのでこればかりは、文字の形自体を変えるしかありません。
解決策は「フォントの変更」!「斜め線付きゼロ」が断然オススメ
そこで、とっておきの解決策が「フォントの変更」です!
皆さんは「スラッシュ付きのゼロ」を知ってますか?


実は昔のPCでは、ゼロとオーの区別をつけやすくするために、このスラッシュ付きのゼロがよく使われていました。画面の解像度が上がって、「スラッシュがなくても区別がつく」という考えになったみたいだけど…



正直、実際はやっぱり見分けがつきにくい!
なので、スラッシュ付きゼロになるフォントをメールソフトで使うようにすれば、ゼロとオーの見分けができるようになり、パスワードの誤入力が格段に減るはずです。
父のストレスも一つ減ります。
おすすめフォントは欧文書体の「Consolas」
では、具体的にどのフォントを使うのかについてですが…。



私のおすすめは「Consolas(コンソラス)」!


このConsolas、Windows Vista以降のOSには標準で搭載されています。
なので、新しくフォントをインストールする必要もありません。
今、よく使われている「メイリオ」「MSゴシック」そして「Consolas」で、「ゼロ」と「オー」の形を比較してみます。


Consolasのゼロは斜め線が入っていて見分けやすくなっています。
なので、こちらをメールソフトのフォントに設定していきます。
メーラーでの設定変更方法


ここからは、パソコンをご利用の高齢者の方に多く使われているメールソフト「Outlook」と「Thunderbird」でのフォント変更方法をご説明します。
Outlook(従来版)でフォント変更し、Consolasを表示させる方法



まずはOutlookでConsolasフォントを表示させる方法です
- 画面左上にある「ファイル」タブをクリックします。
- 左側のメニューから「オプション」を選択します。
- 「Outlookのオプション」画面の左メニューで「メール」をクリックします。
- 右側に表示される「メール」の設定項目の中から、「ひな形およびフォント」ボタンをクリックします。


- 「署名とひな形」画面の下部にある「テキスト形式のメッセージの作成と読み込み」の「文字書式」ボタンをクリックします。
- 開いた「フォント」設定画面で、「英数字用のフォント」を「Consolas(コンソラス)」に設定します。
- 文字サイズを「16」など、少し大きめに変更すると、さらに読みやすくなります。
- 「OK」ボタンを2回クリックし、設定を保存します(「フォント」画面と「署名とひな形」画面の両方)。


- 「Outlookのオプション」画面まで戻ったら、左メニュー下の「トラストセンター」をクリックします。
- 右側の「トラストセンターの設定」ボタンをクリックします。
- 表示される「トラストセンター」画面で、左メニューの「電子メールのセキュリティ」を選択します。
- 「すべての標準メールをテキスト形式で表示する」というチェックボックスにチェックを入れます。


- 最後に「OK」ボタンを2回クリックして、すべての画面を閉じれば設定は完了です。
※設定が反映されない場合は、一度Outlookを再起動してみてください。
OutlookでConsolasフォントを表示させる際の注意点



ここでちょっと注意点
この方法を進めると、「すべての受信メールがテキスト形式で表示される」ようになります。
今、一般的なのはHTML形式のメール。
HTML形式では、装飾や飾りなどもついている、カラフルなメールが届きます。
けれどHTML形式のメールは、送り手が指定したフォントが優先されてしまうことが。
その場合、せっかくこちらでConsolasにする設定をしていても、Consolasで表示されません。
なので今回は、HTML形式のメールを、テキスト形式で受け取るように変えることで、Consolasで確実に表示されるように設定しています。
テキスト形式になり、見た目は地味ですが、
- HTML形式よりセキュリティ的には上
- 確実に見やすい文字になる
という大きなメリットもあります。
メールの見た目の変化をご両親が気にしそうだったら、最初に説明しておいた方がいいかもしれないです。
ちなみに、テキスト形式に変換したメールは、個別にHTMLメールに戻して見ることもできます。
メール本文前にある「このメッセージをテキスト形式に変換しました」の部分をクリックし、「HTMLとして表示」を押すとHTMLメールに戻せます。


Thunderbirdでフォント変更し、Consolasを表示させる設定方法



次に、Thunderbirdの場合の設定方法です
右上の三本線アイコン(≡)から「設定」をクリックしてください。(メニューバーの「ツール」から「設定」でもOK)


- 「設定」画面の左側メニューで「一般」をクリックします。
- 右側部分を下にスクロールさせます。
- 右側に表示される「言語とフォント」セクションの中にある「フォント」の右隣にある「詳細設定」ボタンをクリックします。


- 「フォント」画面が開きます。ここで「等幅(Monospace)」のドロップダウンメニューから「Consolas(コンソラス)」を選択します。
- その下にある「フォント制御」セクションの「メッセージが指定したフォントを優先する」というチェックボックスのチェックを外します。
【👉ポイント】 このチェックを外すことで、メールの送信者が設定したフォントよりも、Thunderbirdで設定したConsolasフォントが優先的に適用されるようになります。


「OK」ボタンをクリックし、さらに「設定」画面も閉じます。
※設定が反映されない場合は、一度Thunderbirdを再起動してみてください。



こうすることで、PWをメモで書き写す時に、間違えることが減ると思います
まとめ 「できる」を減らさないために


今回は、インターネットのパスワード入力で「ゼロ」と「オー」が見分けにくくて困っている方に向けて、メールソフトのフォント設定を変えることで、見分けやすくする方法を紹介しました。
いきなりの仕様変更でご両親は、
こうやっていろいろできなくなっていくのかな…😥
と寂しくなっているかもしれません。
逆にゆっくりでもPCが使えれば、高齢の方の自信になり、毎日の生活を楽しく快適にすることに繋がります。



ネットは今や高齢者の重要な楽しみ!
パスワードの数字や文字が見やすくなることで、インターネットを安心して使い続けられるようになり、高齢の方の「できる」「楽しい」がもっと増えるヒントになれば嬉しいです😊
読んでくださってありがとうございます😊
この『50代・ゆるっと実家ライフ』では
親と同居する50代の日常を、
なるべくゆるっと綴っています。
よかったら、またのぞいてみてくださいね。
ではでは、また✨
コメント